お知らせ
アイオン台風
2013.08.23 Friday 19:30
銚子における日最大風速の1887年1月以降の最大値は、1948年9月16日の48.0m/s(風向は南南東)です。このできごとを紐解いていくと、アイオン台風の通過によるものだということがわかりました。この台風は、1948年9月16日静岡県伊豆半島南部をかすめて東京都大島付近を通り、千葉県富崎(館山市)と木更津市の間に上陸しました。その後千葉県銚子市付近から太平洋に出ました。また、海面気圧が963.2hPa(日最低海面気圧が1887年1月以降で第6位)で、低いまま銚子に接近したこと、風向から危険半円の方に入っていたこともあって、大きな被害をもたらしました。
災害救助法も適用されたようです。

図1 台風の進路図

図2地上天気図1948年9月16日03時
(参考資料)
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8F%B0%E9%A2%A8)
気象庁ウェブサイト
(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/1948/19480915/19480915.html)
銚子市消防本部, 2013, 銚子市消防年報, 59pp.
(http://www.city.choshi.chiba.jp/shobo/H21%20syoubounennpou1.html)

災害救助法も適用されたようです。

図1 台風の進路図

図2地上天気図1948年9月16日03時
(参考資料)
(http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A2%E3%82%A4%E3%82%AA%E3%83%B3%E5%8F%B0%E9%A2%A8)
気象庁ウェブサイト
(http://www.data.jma.go.jp/obd/stats/data/bosai/report/1948/19480915/19480915.html)
銚子市消防本部, 2013, 銚子市消防年報, 59pp.
(http://www.city.choshi.chiba.jp/shobo/H21%20syoubounennpou1.html)
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銚子を襲った竜巻
2013.08.15 Thursday 19:00
銚子は、風が強いので、風を利用した風力発電が多くみられます。適度な風の強さはジオの恵みとなりますが、強すぎでは困ってしまいます。銚子は、風が強いところですが、それよりももっとすごい強風による被害、恐怖の竜巻が来襲したことが記録されています。
この竜巻は、相模湾にあった低気圧から南西方向に寒冷前線が延びて、北東進していました。この寒冷前線の前面にスコール線があり、これが低気圧から延びる温暖前線との交点で竜巻が発生したと説明されています(茨城1957)。

図1 竜巻の進路(茨城1957)

図2 当時の地上天気図(茨城1957)
以下の記事は、中村(1955)からの記事を抜粋したものです。
「昭和30年10月18日23時40分ごろ千葉県銚子市に発生した旋風によって局地的な被害を起こした。市の名洗・榊・笠上・黒生各町を襲ったが、九十九里浜に面した名洗町では特に被害が大きく、港にあった2トンから5トンの小型漁船39隻が大小破した。中には2〜3メートルも舞い上がって、百メートルも離れた道に落ちた漁船もある(図3)。」

図3 竜巻後のようす(天気1955(2:12)表紙2写真より )
信じられない感じですが、事実のようです。竜巻の被害には遭遇したくないですね。
(引用文献)
中村勝, 1955, 銚子を襲った旋風, 天気2(12), p331.
茨城高, 1957, 銚子半島名洗竜巻について, 天気4(8), p250-251.

この竜巻は、相模湾にあった低気圧から南西方向に寒冷前線が延びて、北東進していました。この寒冷前線の前面にスコール線があり、これが低気圧から延びる温暖前線との交点で竜巻が発生したと説明されています(茨城1957)。


図1 竜巻の進路(茨城1957)

図2 当時の地上天気図(茨城1957)
以下の記事は、中村(1955)からの記事を抜粋したものです。
「昭和30年10月18日23時40分ごろ千葉県銚子市に発生した旋風によって局地的な被害を起こした。市の名洗・榊・笠上・黒生各町を襲ったが、九十九里浜に面した名洗町では特に被害が大きく、港にあった2トンから5トンの小型漁船39隻が大小破した。中には2〜3メートルも舞い上がって、百メートルも離れた道に落ちた漁船もある(図3)。」


図3 竜巻後のようす(天気1955(2:12)表紙2写真より )
信じられない感じですが、事実のようです。竜巻の被害には遭遇したくないですね。

(引用文献)
中村勝, 1955, 銚子を襲った旋風, 天気2(12), p331.
茨城高, 1957, 銚子半島名洗竜巻について, 天気4(8), p250-251.
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今年の夏は、暑いの?
2013.08.15 Thursday 18:30




また、総観規模でみれば、背の高い夏の太平洋高気圧に覆われているからだと言われています。つまり低緯度地方で上昇した空気が、乾燥して下降(断熱圧縮)するため、暑くなります。図1によると、台風11号によって上昇気流が、いっそう高気圧を促進しています。さらに、上空ではチベット高気圧が張り出しております。これによって、背の高い高気圧が形成されております。



図1 2013年8月11日の地上天気図
(気象庁ウェブサイトより)

図2 2013年8月11日の高層天気図(200hPa)
(気象庁ウェブサイトより)




図3 海面水温平年差の予想図 8〜10月の3か月平均。等値線間隔は0.5℃。負偏差に影。
(気象庁全般3か月予報(8月〜10月)解説資料より)



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記念碑の正体(石材編)
2013.08.15 Thursday 17:07
地質だけでなく、文化も盛んな銚子。
ここ銚子には様々な記念碑があります。
記念碑をめぐってみると・・・黒い部分と白っぽい部分が縞模様になった石材を多く見かけます(写真1と2)。

写真1 名洗不動尊にある記念碑

写真2 近づいてみると・・・。黒と白の縞模様が。
しましまの岩石と言えば、結晶片岩(写真3)を思い浮かべます。

写真3 結晶片岩 しま模様が特徴です。
銚子では見ることのできない岩石なので、気になって顔を近づけてみると・・片岩ではないような?
黒い部分は頁岩(うすくはがれる泥岩)のようにみえます。
西日本出身の私は、こんな石材記憶にはありません(言い訳
)。
気になってこの石材について調べてみました。
この石材は「稲井石」という名前で、宮城県石巻市稲井町で取れます(地層の名前は稲井層群伊里前層。三畳紀の地層です)
岩石の種類でいうと砂質粘板岩。粘板岩は頁岩が軽い変成をうけた岩石です。
「稲井石」のしま模様は堆積した時の葉理で、砂が堆積した部分が白っぽくなっています。
石材としての「稲井石」の歴史は古く、石巻付近では、文永五年(西暦1268年)の板碑から使われているそうです
。
また、大きな石材が取れるので、東日本では様々な場所の記念碑がこの「稲井石」だそうです。
人工の建造物には、様々な種類の岩石が使われていることがあります。
(銚子で有名なのは「銚子石」ですね
)
みなさんも、自然の岩石だけでなく、身近な「石材」に注目してみると面白いことがわかるかもしれませんよ。
ここ銚子には様々な記念碑があります。
記念碑をめぐってみると・・・黒い部分と白っぽい部分が縞模様になった石材を多く見かけます(写真1と2)。

写真1 名洗不動尊にある記念碑

写真2 近づいてみると・・・。黒と白の縞模様が。
しましまの岩石と言えば、結晶片岩(写真3)を思い浮かべます。

写真3 結晶片岩 しま模様が特徴です。
銚子では見ることのできない岩石なので、気になって顔を近づけてみると・・片岩ではないような?
黒い部分は頁岩(うすくはがれる泥岩)のようにみえます。
西日本出身の私は、こんな石材記憶にはありません(言い訳

気になってこの石材について調べてみました。
この石材は「稲井石」という名前で、宮城県石巻市稲井町で取れます(地層の名前は稲井層群伊里前層。三畳紀の地層です)
岩石の種類でいうと砂質粘板岩。粘板岩は頁岩が軽い変成をうけた岩石です。
「稲井石」のしま模様は堆積した時の葉理で、砂が堆積した部分が白っぽくなっています。
石材としての「稲井石」の歴史は古く、石巻付近では、文永五年(西暦1268年)の板碑から使われているそうです

また、大きな石材が取れるので、東日本では様々な場所の記念碑がこの「稲井石」だそうです。
人工の建造物には、様々な種類の岩石が使われていることがあります。
(銚子で有名なのは「銚子石」ですね

みなさんも、自然の岩石だけでなく、身近な「石材」に注目してみると面白いことがわかるかもしれませんよ。
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第3回目の夏休みこどもジオツアーを開催しました!
2013.08.15 Thursday 13:14
8月9日に第3回目の夏休みこどもジオツアーを開催しました!
今回は、千葉科学大学の安藤准教授による、地質の観察、研究をするツアーです。
参加者のみなさんは、今回のツアーで学んだことを夏休みの研究テーマにするそうです。
地質はもちろんのこと、銚子のジオ(大地)に関して大変詳しい安藤先生。
どんな質問でも答えてくれる姿が頼もしい!
まずは、屏風ケ浦の地層の観察です。

屏風ケ浦は地層がむき出しの崖。地層の観察にはもってこいです。

昔の断層が観察できます。どこにあるかわかるかな?

安藤先生が、断層について模型を使ってわかりやすく解説してくれました。

間近で見る屏風ケ浦は大迫力!!
次は青少年文化会館に移動して、ジオ展示の見学です。

市民の会のガイドさんが詳しく案内してくれました
お昼はおなじみのジオ弁当

屏風ケ浦のような縞模様がいい感じ
午後は千葉科学大学で地質に関する講義です。

本物の岩石や化石をみながらお勉強
火山灰の顕微鏡観察もしました。

実体顕微鏡で見る火山灰の意外な美しさに感嘆の声が上がっていました。
大人も子どもも夢中です。
最後に千葉科学大学赤木学長より修了証書授与がありました。


参加者のみなさん本当にお疲れまでした。
研究がんばってね!!
いよいよ8月27日・28日は最後のジオツアーです。ジオツアー1、2回目の糟谷先生が銚子に生息する生き物の話などいろいろ紹介してくれます。
みなさん、この機会をお見逃しなく!!!
−お問合せ先−
銚子市役所 地域協働課 ジオパーク推進室
電話番号:0479-24-8794 / FAX:0479-25-0277
受付時間:午前8時30分から午後5時15分まで(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)
今回は、千葉科学大学の安藤准教授による、地質の観察、研究をするツアーです。
参加者のみなさんは、今回のツアーで学んだことを夏休みの研究テーマにするそうです。
地質はもちろんのこと、銚子のジオ(大地)に関して大変詳しい安藤先生。
どんな質問でも答えてくれる姿が頼もしい!
まずは、屏風ケ浦の地層の観察です。
屏風ケ浦は地層がむき出しの崖。地層の観察にはもってこいです。
昔の断層が観察できます。どこにあるかわかるかな?
安藤先生が、断層について模型を使ってわかりやすく解説してくれました。
間近で見る屏風ケ浦は大迫力!!
次は青少年文化会館に移動して、ジオ展示の見学です。
市民の会のガイドさんが詳しく案内してくれました
お昼はおなじみのジオ弁当
屏風ケ浦のような縞模様がいい感じ

午後は千葉科学大学で地質に関する講義です。
本物の岩石や化石をみながらお勉強
火山灰の顕微鏡観察もしました。
実体顕微鏡で見る火山灰の意外な美しさに感嘆の声が上がっていました。
大人も子どもも夢中です。
最後に千葉科学大学赤木学長より修了証書授与がありました。
参加者のみなさん本当にお疲れまでした。
研究がんばってね!!
いよいよ8月27日・28日は最後のジオツアーです。ジオツアー1、2回目の糟谷先生が銚子に生息する生き物の話などいろいろ紹介してくれます。
みなさん、この機会をお見逃しなく!!!
−お問合せ先−
銚子市役所 地域協働課 ジオパーク推進室
電話番号:0479-24-8794 / FAX:0479-25-0277
受付時間:午前8時30分から午後5時15分まで(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)
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