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銚子を襲った竜巻

2013.08.15 Thursday 19:00
銚子は、風が強いので、風を利用した風力発電が多くみられます。適度な風の強さはジオの恵みとなりますが、強すぎでは困ってしまいます。銚子は、風が強いところですが、それよりももっとすごい強風による被害、恐怖の竜巻が来襲したことが記録されています。ダッシュ
 
この竜巻は、相模湾にあった低気圧から南西方向に寒冷前線が延びて、北東進していました。この寒冷前線の前面にスコール線があり、これが低気圧から延びる温暖前線との交点で竜巻が発生したと説明されています(茨城1957)。ダッシュ


図1 竜巻の進路(茨城1957)         


図2 当時の地上天気図(茨城1957)

以下の記事は、中村(1955)からの記事を抜粋したものです。
「昭和30年10月18日23時40分ごろ千葉県銚子市に発生した旋風によって局地的な被害を起こした。市の名洗・榊・笠上・黒生各町を襲ったが、九十九里浜に面した名洗町では特に被害が大きく、港にあった2トンから5トンの小型漁船39隻が大小破した。中には2〜3メートルも舞い上がって、百メートルも離れた道に落ちた漁船もある(図3)。」ダッシュ


図3 竜巻後のようす(天気1955(2:12)表紙2写真より )

 信じられない感じですが、事実のようです。竜巻の被害には遭遇したくないですね。ダッシュ

(引用文献)
中村勝, 1955, 銚子を襲った旋風, 天気2(12), p331.
茨城高, 1957, 銚子半島名洗竜巻について, 天気4(8), p250-251.



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