お知らせ

出前講座・講師派遣のご案内

2013.09.30 Monday 13:40
銚子ジオパーク推進協議会では、銚子ジオパークの知識の普及啓発とジオパーク活動の促進を図るために、出前講座を行っています。にこっ

・営利目的の出前講演は行っておりません。にこっ
・会費を徴収する出前講演等で、会費が実費のみ(会場費、テキスト印刷費等)の場合は対象としますが、 会費に人件費や講師謝金を含む場合は対象としません。にこっ
・講師への謝礼は一切必要ありません。ただし、交通費などについては、銚子市職員旅費支給条例の規定に基づいた負担をお願いする場合があります。にこっ
・講座は、原則として平日の勤務時間内(午前8時30分から午後5時15分まで)とさせていただきますが、やむを得ない事情の場合は、ご相談に応じます。にこっ
・台風等の異常気象時には、出前講座を中止もしくは延期していただくこともあります。ご了承ください。にこっ
・出前講座を希望する場合は、日時、対象者、人数などをお知らせ下さい。にこっ

・実施したい日の20日前までに、お申込みください。にこっ
・講座の内容、日時、会場等が決定後、受諾通知書を団体の代表者に送付します。にこっ
・会場の手配等は、受講を希望される団体の皆様でお願いします。にこっ
・申込みは、別紙の銚子ジオパーク「出前講座」申込書を提出してください。にこっ

お問い合わせ先にこっ
銚子市役所 地域協働課 ジオパーク推進室
電話番号:0479-24-8794 / FAX:0479-25-0277
受付時間:午前8時30分から午後5時15分まで(土曜、日曜、祝日、年末年始を除く)


申し込みはこちらから

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銚子沖で世界最大の超巨大火山発見!(1600km沖だけど・・)

2013.09.11 Wednesday 10:06
なっ、なんと、銚子沖(日本のはるか東方ともいう)約1600kmに、
「地球上で最大で、太陽系でも最大級の超巨大火山を発見した」という論文が、
9月5日、英科学誌ネイチャージオサイエンス(Nature Geoscience)で発表されましたぎょ
 
この論文の筆者は、米テキサスA&M大学(Texas A&M University)のWilliam Sager氏らの研究チーム。

タム山塊と呼ばれるこの火山は、太平洋の海底にある台地、シャツキー海台の一部で、日本の東方約1600キロに位置しています。
研究チームは論文の中で「タム山塊は、世界で知られている中で最大の単一の火山だ」と報告しています。

タム山塊は、約1億4400万年前に形成された火山。
面積は約31万平方キロで、英国とアイルランドを合わせた面積に相当するそうです(東京ドーム660万個分ぎょ)。
海底から頂上までの高さは約3500メートルで、丸いドーム状の形をしています。
面積は、太陽系で最も巨大な単一火山、火星のオリンポス火山と同じぐらいです!ぎょ

これまで、タム山塊は複数の火山から成る広大な火山系だと考えられていました。
William Sager氏の研究チームは、
海洋底掘削で採取された岩石試料のデータと、海洋の地震波探査で得られた地層断面図によりタム山塊の全体像の解明を試みました。
その結果、タム山塊が超巨大な単一の火山であることが分かりました。

また、研究チームは、海洋にはまだ巨大な火山が潜んでいる可能性があると考えているそうです

まだまだ、地球はわからないことだらけです。
銚子ジオパークでも世界をあっと驚かす発見があるかもしれませんね。

http://www.nature.com/ngeo/journal/vaop/ncurrent/full/ngeo1934.html
で論文の要旨を読むことができます。


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ジオパーク認定1周年記念イベント 第1弾

2013.09.10 Tuesday 13:29
昨年9月24日に銚子が日本ジオパークに認定されて、間もなく1年(パチパチパチ)。
これを記念して、様々な認定1周年記念イベントを企画しております。

第1弾は9月29日(日)に青少年文化会館で開催される「いろいろ作ってジオを楽しもう!」です。

【銚子ジオパーク認定1周年記念 いろいろ作ってジオを楽しもう!】

■日時 : 9月29日(日)午前10時から午後4時まで
  ●第1回:午前10時 ●第2回:午前11時 ●第3回:午後2時 ●第4回:午後3時(各回20名)
■場所 : 銚子市青少年文化会館 実験実習室 
■内容 :「銚子産化石のレプリカ」や銚子でとれた砂鉄を使った「磁性スライム」を作ります。また、時間中はジオパーク関連展示の解説も行っています。
■参加方法 参加費無料。申込不要。参加者多数の場合は、整理券を配布します(当日、9時30分より配布)。
■所要時間 約40分
■対象   小学生以上
■問合せ  銚子ジオパーク推進協議会事務局
■電話   0479−24−8794


★銚子産化石のレプリカ

銚子では、様々な化石が産出されます。
今回は、銚子産のアンモナイト化石で型を取ったレプリカを作ります。

「アンモナイト」は恐竜と同時に絶滅した海の生き物。
どんな生き物だったか興味ある人は、ぜひ参加してみてねオッケー

アンモナイト
銚子産アンモナイトの化石

アンモ レプ
カラフルなレプリカがつくれるよにかっ


★磁石で動く!!銚子産磁性スライム

みなさんスライムを知っていますか?
どろっとした不思議な物体です(たべられません)。

今回作るのは、磁石を近づけるとまるで生きているように動く「磁性スライム」。
材料に、銚子の海岸でとれる砂鉄(磁鉄鉱)を使用しています。

なぜ銚子の海岸で砂鉄がとれるのでしょう?秘密は参加するとわかるよにかっ

磁性スライム
磁石を近づけると・・・


第2弾は「実験で台風を知ろう」(10/26)、
第3弾は 記念講演「銚子の自然環境とその保全」(10/26)です。

こちらもぜひお楽しみに!!


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こおり

2013.09.06 Friday 13:00
こおり」は、2013年の小学校中学年向きの課題図書です。ゆきだるま

「こおり」という本のタイトルから、身近な氷の実験や、氷に関する興味深いエピソードがあるのではないかと想像していました。にこっ

しかし、この本は、身近な氷の性質のみならず、その性質によって地球の気候や生態系にも影響を及ぼすことが紹介されています。中でもが地球規模の海流である「海洋深層流」が言及されていて、すごいと思いました。これは、科学的にも未解明な部分が残されている最先端の研究課題のようです。にこっ

北極海付近で沈み込んだ塩分の濃い海水が、海洋深層流として、地球をめぐりめぐって、北太平洋とインド洋のどこかでわきあがるようです(注:南極海でわきあがるという説もある)。この海洋深層流は、養分やプランクトンが豊富です。そのため、わきあがる場所では魚がたくさんいるようです。魚 銚子付近では、漁獲量に恵まれているので、海洋深層流から何らかの恩恵を受けているのかどうなのか、今後の研究成果が待たれるところです。にこっ

小学校中学年にしては、内容がやや高度ですが、楽しく読むことができましたにこっ

前野紀一(文)、斉藤 俊行(絵), 2012, こおり, 福音館書店, 40pp.
http://www.fukuinkan.co.jp/bookdetail.php?goods_id=22840


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銚子の強風

2013.09.02 Monday 18:30
銚子は、かつて強風のために海難事故がよく発生していました。そこで海難防止のために、今から50年以上前に強風に関する調査も行われていました。曇りのち雨
1950年から1955年までの6年間の調査によれば、314回の突風(*)がありました。これは風速10m/s以上を記録した日数の46%(52日分)に相当します。曇りのち雨こんなに突風の回数や頻度が高ければ、ある程度の予測ができなければ、海難にも影響を及ぼしそうです。曇りのち雨しかし、突風出現の天気図パターンがあるようなので、前もって天気図がわかれば、海難を回避できそうです。曇りのち雨

銚子の突風の特徴は、以下のように記載されています。曇りのち雨
1.銚子の突風を分類すると図1のように5つの型に大別できる。
2.銚子の突風は図2にように冬から春にかけて多い。
3.銚子の突風の出現は一般に夜間に多い。
(次の2つは、ちょっと難しいかもしれません。)
4.銚子の北寄りの突風は、太平洋(南岸)低気圧、主寒冷前線、二次前線によるものが多く、南寄りの突風は主寒冷前線によるものが多い。
5.太平洋(南岸)低気圧の通過により銚子で北寄りの突風が起こる場合の目安として、低気圧の中心から約300km以内の海上にあり、時速45km以上で移動しながら発達していること。

銚子ジオパークで、野外見学をする場合には、防災上よく理解しておきたいです。曇りのち雨


図1 突風型の分類


図2 季節・風向別の突風出現時間帯

(引用文献)
宇田川和夫, 1957, 銚子の強風について(一報), 天気4(5):154-156.
宇田川和夫, 1958, 銚子の強風について(第2報), 天気5(1):25-29.

* ここで言う突風とは、10分の平均風速が1時間以内に5m/s以上増加して10m/s以上になった場合を言う。


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