事務局ブログ
銚子の強風
2013.09.02 Monday 18:30
銚子は、かつて強風のために海難事故がよく発生していました。そこで海難防止のために、今から50年以上前に強風に関する調査も行われていました。
1950年から1955年までの6年間の調査によれば、314回の突風(*)がありました。これは風速10m/s以上を記録した日数の46%(52日分)に相当します。こんなに突風の回数や頻度が高ければ、ある程度の予測ができなければ、海難にも影響を及ぼしそうです。しかし、突風出現の天気図パターンがあるようなので、前もって天気図がわかれば、海難を回避できそうです。
銚子の突風の特徴は、以下のように記載されています。
1.銚子の突風を分類すると図1のように5つの型に大別できる。
2.銚子の突風は図2にように冬から春にかけて多い。
3.銚子の突風の出現は一般に夜間に多い。
(次の2つは、ちょっと難しいかもしれません。)
4.銚子の北寄りの突風は、太平洋(南岸)低気圧、主寒冷前線、二次前線によるものが多く、南寄りの突風は主寒冷前線によるものが多い。
5.太平洋(南岸)低気圧の通過により銚子で北寄りの突風が起こる場合の目安として、低気圧の中心から約300km以内の海上にあり、時速45km以上で移動しながら発達していること。
銚子ジオパークで、野外見学をする場合には、防災上よく理解しておきたいです。
図1 突風型の分類
図2 季節・風向別の突風出現時間帯
(引用文献)
宇田川和夫, 1957, 銚子の強風について(一報), 天気4(5):154-156.
宇田川和夫, 1958, 銚子の強風について(第2報), 天気5(1):25-29.
* ここで言う突風とは、10分の平均風速が1時間以内に5m/s以上増加して10m/s以上になった場合を言う。
1950年から1955年までの6年間の調査によれば、314回の突風(*)がありました。これは風速10m/s以上を記録した日数の46%(52日分)に相当します。こんなに突風の回数や頻度が高ければ、ある程度の予測ができなければ、海難にも影響を及ぼしそうです。しかし、突風出現の天気図パターンがあるようなので、前もって天気図がわかれば、海難を回避できそうです。
銚子の突風の特徴は、以下のように記載されています。
1.銚子の突風を分類すると図1のように5つの型に大別できる。
2.銚子の突風は図2にように冬から春にかけて多い。
3.銚子の突風の出現は一般に夜間に多い。
(次の2つは、ちょっと難しいかもしれません。)
4.銚子の北寄りの突風は、太平洋(南岸)低気圧、主寒冷前線、二次前線によるものが多く、南寄りの突風は主寒冷前線によるものが多い。
5.太平洋(南岸)低気圧の通過により銚子で北寄りの突風が起こる場合の目安として、低気圧の中心から約300km以内の海上にあり、時速45km以上で移動しながら発達していること。
銚子ジオパークで、野外見学をする場合には、防災上よく理解しておきたいです。
図1 突風型の分類
図2 季節・風向別の突風出現時間帯
(引用文献)
宇田川和夫, 1957, 銚子の強風について(一報), 天気4(5):154-156.
宇田川和夫, 1958, 銚子の強風について(第2報), 天気5(1):25-29.
* ここで言う突風とは、10分の平均風速が1時間以内に5m/s以上増加して10m/s以上になった場合を言う。
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