事務局ブログ
台湾国際ジオパーク会議2017のジオツアー
2017.10.13 Friday 19:20
10月1-2日にジオツアーに行きました。ここでは野柳地質公園以外を紹介します。
1日目午後は、陽明山國家公園へ行きました。陽明山國家公園は、台北市の北部に位置する最高峰1,120mを有する公園です。
ここでは、まず海抜約805mに位置する小油坑へ行きました。噴気孔からさかんに噴気が出ており、硫黄の匂いもします。また、崩落地形が特徴的で、植物が見られません。その周辺では、ススキや竹が生育しているだけです。温泉の温度は約95℃ということで注意看板が掲げられていました。景観やにおいから、箱根の大涌谷を思い出すような場所でした。また、小油坑ビジターセンターへも行き、陽明山國家公園の概要に関する映像を見ました。
写真1 陽明山國家公園の小油坑。箱根の大涌谷に似ています。
写真2 噴気孔から、硫黄の匂いがする約95℃の湯が出ています。
続いて、竹子湖の梅荷研習中心へ行きました。日本の統治下にあった時代に、日本からコメを持ってきて(ジャポニカ種)、コメの栽培に適した気候のこの地で品種改良を重ねました。1926年に「蓬莱米」と命名し、台湾にジャポニカ米が広がったということです。
写真3 竹子湖の梅荷研習中心(研修センター)
写真4 イネの展示
写真5 1928年、1934年の日本語で書かれた新聞記事。
2日目午前は、台北のほぼ東方の海岸部に位置する鼻頭龍洞地質公園へ行きました。案内されたジオサイトは、なぜか小学校(新北市鼻頭國民小学)の敷地内でした。ここでも小学生が太鼓で出迎えてくれました。海岸沿いには、波食台が見られました。沖の方には、太平洋側を北へ向かう黒潮と台湾海峡側から東へ向かう海流とぶつかる潮目がありました。周辺の植物は、南国らしくアダンが一面に見られました。
続いて、龍洞湾公園遊客服務中心(ビジターセンター)へ行きました。ここは、将来的に教育に関する拠点施設にしようとしているようでした。
写真6 鼻頭國民小学にて。この学校の敷地がジオサイトになっている。
写真7 アダンの木。パイナップルに似た実をつけている。
写真8 波食台が見える。
写真9 小学校に隣接するお墓。この辺りは雨が多いので、お墓に屋根がついています。一方、南部へ行くと雨が多くないので、屋根がないそうです。
さらに福隆遊客中心(ビジターセンター)へ移動し、ここで昼食の弁当を食べました。ここで少し休憩した後に、鳥石漁港から船に乗って、亀山島へ向かいました。
亀山島は、烏石漁港から東方に約10kmに位置する火山島(安山岩)で3km2弱の広さを持ち、台北から南東方向に位置しています。その名のとおり、地図を見ると亀の形をしています。以前は軍事演習場でしたが、2000年以降に、東北角海岸国家風景区に指定され、無人島ではありますが観光客にも解放されています。島には、大砲が設置されているのも見られます。
帰りの船で、少し期待していたイルカに遭遇しました。船の真下を船と同速度で泳いだり、船の近くで海面上に現れたりして、楽しませてくれました。イルカウォッチングによって、満足度が非常に高くなりました。
写真10 亀山島の全景。
写真11 亀山島に近づくと、大地に横穴を掘ったところに大砲が見えます。
写真12 亀尾湖。
写真13 亀山島のビジターセンターでは、カメやイルカのぬいぐるみが売っていました。
写真14 イルカ(瓶鼻海豚)が見られました。
その後は、礁渓へ行き、温泉に入り、夕食を済ませてから、台北へ戻りました。
今回のジオツアーでは、台湾の北東部のごく一部を見たにすぎませんが、ジオ目線で見ると、とても楽しめることがわかりました。銚子ジオパークにも共通する事項もありましたので、取り入れていきたいです。
1日目午後は、陽明山國家公園へ行きました。陽明山國家公園は、台北市の北部に位置する最高峰1,120mを有する公園です。
ここでは、まず海抜約805mに位置する小油坑へ行きました。噴気孔からさかんに噴気が出ており、硫黄の匂いもします。また、崩落地形が特徴的で、植物が見られません。その周辺では、ススキや竹が生育しているだけです。温泉の温度は約95℃ということで注意看板が掲げられていました。景観やにおいから、箱根の大涌谷を思い出すような場所でした。また、小油坑ビジターセンターへも行き、陽明山國家公園の概要に関する映像を見ました。
写真1 陽明山國家公園の小油坑。箱根の大涌谷に似ています。
写真2 噴気孔から、硫黄の匂いがする約95℃の湯が出ています。
続いて、竹子湖の梅荷研習中心へ行きました。日本の統治下にあった時代に、日本からコメを持ってきて(ジャポニカ種)、コメの栽培に適した気候のこの地で品種改良を重ねました。1926年に「蓬莱米」と命名し、台湾にジャポニカ米が広がったということです。
写真3 竹子湖の梅荷研習中心(研修センター)
写真4 イネの展示
写真5 1928年、1934年の日本語で書かれた新聞記事。
2日目午前は、台北のほぼ東方の海岸部に位置する鼻頭龍洞地質公園へ行きました。案内されたジオサイトは、なぜか小学校(新北市鼻頭國民小学)の敷地内でした。ここでも小学生が太鼓で出迎えてくれました。海岸沿いには、波食台が見られました。沖の方には、太平洋側を北へ向かう黒潮と台湾海峡側から東へ向かう海流とぶつかる潮目がありました。周辺の植物は、南国らしくアダンが一面に見られました。
続いて、龍洞湾公園遊客服務中心(ビジターセンター)へ行きました。ここは、将来的に教育に関する拠点施設にしようとしているようでした。
写真6 鼻頭國民小学にて。この学校の敷地がジオサイトになっている。
写真7 アダンの木。パイナップルに似た実をつけている。
写真8 波食台が見える。
写真9 小学校に隣接するお墓。この辺りは雨が多いので、お墓に屋根がついています。一方、南部へ行くと雨が多くないので、屋根がないそうです。
さらに福隆遊客中心(ビジターセンター)へ移動し、ここで昼食の弁当を食べました。ここで少し休憩した後に、鳥石漁港から船に乗って、亀山島へ向かいました。
亀山島は、烏石漁港から東方に約10kmに位置する火山島(安山岩)で3km2弱の広さを持ち、台北から南東方向に位置しています。その名のとおり、地図を見ると亀の形をしています。以前は軍事演習場でしたが、2000年以降に、東北角海岸国家風景区に指定され、無人島ではありますが観光客にも解放されています。島には、大砲が設置されているのも見られます。
帰りの船で、少し期待していたイルカに遭遇しました。船の真下を船と同速度で泳いだり、船の近くで海面上に現れたりして、楽しませてくれました。イルカウォッチングによって、満足度が非常に高くなりました。
写真10 亀山島の全景。
写真11 亀山島に近づくと、大地に横穴を掘ったところに大砲が見えます。
写真12 亀尾湖。
写真13 亀山島のビジターセンターでは、カメやイルカのぬいぐるみが売っていました。
写真14 イルカ(瓶鼻海豚)が見られました。
その後は、礁渓へ行き、温泉に入り、夕食を済ませてから、台北へ戻りました。
今回のジオツアーでは、台湾の北東部のごく一部を見たにすぎませんが、ジオ目線で見ると、とても楽しめることがわかりました。銚子ジオパークにも共通する事項もありましたので、取り入れていきたいです。
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