事務局ブログ
銚子にも天然ガス!?
2014.11.10 Monday 15:15
過去の文献を見ると、銚子でも、天然ガスが出たそうです(本島ほか1961)。
場所は、海鹿島で、深さ60mの白亜紀層泥岩の試料について、化学分析を行ったところ、次のことがわかったそうです。
・黄鉄鉱が存在し、チタン鉱物が割合に多く存在する。
・石油化度は、南関東の中新統よりもほぼ1ケタ大きい。
・天然ガスは、55-60m間で多く噴出した。
これを見ただけでも、銚子は、天然資源に恵まれているのではないかと思われます。
それから、この作井地点近くでは、白亜系の中に石炭を含むことが知られているとの記載もあります。また、有機炭素は、新潟ガス田よりも大きな値を示し、ガス母層としての性格を充分に備えていると書かれています。
また、これらの堆積環境としては、植物質の有機物の多い、陸に近い堆積環境と推定されています。
それでは、実際に銚子で天然ガスが生産されていたのでしょうか?尾崎ほか(2013)によれば、昭和10年、12年、13年にそれぞれ8、338、300(千立方メートル)生産されていたことが記載されています。但し、この天然ガスは、上記の白亜紀層から生産されたものかどうかはわかりません。
(引用文献)
本島公司、牧真一、米谷宏、1961, 銚子市の白堊紀層に関する地球化学的考察、石油協會誌, 26, 8:386-393.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/japt1933/26/8/26_8_386/_pdf
尾崎晃、長尾諭、小池正樹、2013、付編 『千葉県における天然ガスの開発と生産の経緯』、千葉県現代産業科学館研究報告, 19:1-14.
http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/doc/research/24kenkyu_houkoku/ozaki_01.pdf
場所は、海鹿島で、深さ60mの白亜紀層泥岩の試料について、化学分析を行ったところ、次のことがわかったそうです。
・黄鉄鉱が存在し、チタン鉱物が割合に多く存在する。
・石油化度は、南関東の中新統よりもほぼ1ケタ大きい。
・天然ガスは、55-60m間で多く噴出した。
これを見ただけでも、銚子は、天然資源に恵まれているのではないかと思われます。
それから、この作井地点近くでは、白亜系の中に石炭を含むことが知られているとの記載もあります。また、有機炭素は、新潟ガス田よりも大きな値を示し、ガス母層としての性格を充分に備えていると書かれています。
また、これらの堆積環境としては、植物質の有機物の多い、陸に近い堆積環境と推定されています。
それでは、実際に銚子で天然ガスが生産されていたのでしょうか?尾崎ほか(2013)によれば、昭和10年、12年、13年にそれぞれ8、338、300(千立方メートル)生産されていたことが記載されています。但し、この天然ガスは、上記の白亜紀層から生産されたものかどうかはわかりません。
(引用文献)
本島公司、牧真一、米谷宏、1961, 銚子市の白堊紀層に関する地球化学的考察、石油協會誌, 26, 8:386-393.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/japt1933/26/8/26_8_386/_pdf
尾崎晃、長尾諭、小池正樹、2013、付編 『千葉県における天然ガスの開発と生産の経緯』、千葉県現代産業科学館研究報告, 19:1-14.
http://www.chiba-muse.or.jp/SCIENCE/doc/research/24kenkyu_houkoku/ozaki_01.pdf
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