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隠岐ジオパークのジオツアー

2013.11.07 Thursday 18:00
第4回日本ジオパーク全国大会(隠岐大会)に参加しました。にこっそのうち、10月17日と18日は、島後(隠岐の島町)のジオツアーに参加しました。にこっ

 このジオツアーで印象に残ったのは、隠岐の島では、植物の多様性が高いということでした。にこっ具体的には、北方系、南方系の植物が混在しているということです。にこっその理由を聞いてみると、最終氷期に隠岐の島は、本土と陸続きであったそうです。にこっこの陸続きになったときに、さまざまな地域の植物が避難してきたそうです。にこっ氷期で気温が低下している時期に、本土から北方に位置する隠岐の島方向に避難したそうです。にこっなぜ、氷期に北へ避難することができたのか、不思議に思いましたが、隠岐の島は、対馬暖流が流れているので、本土(島根県)に比べて温暖だと言っておりました。にこっそこで、現在の気象について、西郷と松江を例として気象庁データで見たところ、植物にとって西郷が松江よりも有利だと思われたのは、冬季の降雪量が多いことでしたが、本当に有利なのか詳細なところはよくわかりませんでした。にこっでも、最終氷期の植物の花粉分析などの成果があると面白そうですね。にこっなお、今回見ることができた特徴的な植物は、ミズナラ(写真1)、イタヤカエデ(写真2)、シロウマアサツキ(写真3)など北方あるいは高山のもの、ヤブツバキ(写真4)、トベラ(写真5)など南方の照葉樹でした。にこっ


  
写真1 ミズナラ          


写真2 イタヤカエデ

 
写真3 シロウマアサツキ     


写真4 ヤブツバキ

  
写真5 トベラ          

 スギは、最終氷期に日本で3か所逃避地があったそうです。にこっ太平洋側は伊豆半島、日本海側は隠岐の島、九州以南は屋久島だそうです。にこっ日本海側のスギは、葉の表面に雪が積もっても、すぐ落ちるように太平洋側のスギに比べて葉が短いのが特徴だそうです(写真6)。にこっ



写真6 隠岐の島のスギ(かぶら杉)

 次に動物ですが、オキサンショウウオを教えてくれました。にこっオキサンショウウオ(写真7)は、隠岐の島の島後だけに生息する両生類で、希少な種だそうです。にこっ環境省のレッドデータブックによれば、絶滅危惧II類(VU) で、絶滅の危険が増大している種となっておりました。にこっ見つけるのが難しくて、教えてもらわなければわからないほどでした。にこっ


 
写真7 オキサンショウウオ(どこにいるかわかりますか?)

 また、アサギマダラ(写真8)を1羽だけ見かけました。南方への渡りの途中なのでしょうか?にこっ


写真8 アサギマダラ(渡りの途中?)

このように、隠岐の島では、大地と気候と生態系とそれらの歴史が絶妙なバランスで、このような景観を作り上げていることを興味深く観察することができました。にこっ

 滞在時は、隠岐ジオパークの関係者の皆様にお世話になりました。どうもありがとうございましたにこっ




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