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第11回日本ジオパークネットワーク全国研修会in箱根ジオパーク

2018.02.07 Wednesday 12:00
2月1日〜2日に箱根ジオパークにおいて、第11回日本ジオパークネットワーク全国研修会が開催されました。今回のテーマは、「ジオパークが目指す持続可能性とESD」でした。ここでのESDは、持続可能な開発のための教育(Education for Sustainable Development)を意味します。

1日目は、このESDの説明がありました。ジオパークはSDGs(2015年に国連サミットで採択された「持続可能な開発目標」)の達成を目指すためにESDを活用する全ての人に質の高い教育が重要であり、教育が全てのSDGsの基礎であるとのことでした。

 
写真1 1日目の講演のようす      

その後は、3つのジオツアーごとに分かれてワークショップが行われました。ここでは、南足柄エリアのグループについて記します。このグループは、2日目に南足柄市の矢倉沢地区へ行くことになっていますが、そこでどんなことをするのか説明を受けました。その後、さらに小グループに分かれて、酒匂川中流に位置する文命堤に関する資料を与えられて、そこからジオストーリーを作成するという作業を行いました。これは、翌日とは異なる場所でしたが、練習という意味が込められていました。


写真2 1日目のグループワークのようす
      

写真3 小グループでのジオストーリー作成    

2日目は、降雪のため少し遅れて、矢倉沢地区に到着しました。江戸時代の足柄古道を歩き、河岸段丘の段丘崖の傾斜を利用したかつての民家で利用していた水車、芋を洗うための芋車を見ました。また、旧旅籠や矢倉沢関所跡を見ました。関所は急傾斜を活用して、関所以外のところが通れないように工夫されていました。さらに南向き斜面には、ミカン畑がありました。また狭い段丘面には茶畑や旧茶工場などがありました。


写真4 矢倉沢地区の景観

    
写真5 江戸時代の足柄古道を歩く    


写真6 水路に設置した芋車

   
写真7 矢倉沢関所跡。江戸に行くための最後の関所である。


写真8 南向き段丘崖のミカン畑

 
写真9 段丘面の茶畑           

その後、これら地形と人々の暮らしから、中学生に対してどのようなジオストーリーで伝えればいいのか、小グループに分かれて、収集した情報を整理し、発表しました。


写真10 グループワーク後の発表会

箱根ジオパークのジオガイドの皆様には、暮らしの深いところまで、ジオと関わっていることを理解するために、相当な準備をしていただき、楽しく学ぶことができ感謝してります。この2日間の全国研修会のために、準備をしてくださったみなさまどうもありがとうございました。にこっ女性




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