事務局ブログ

海蝕崖から追われて

2012.06.24 Sunday 23:29
こんばんは顔文字ウィンク
今日は、銚子市常世田町(とこよだちょう)の常灯寺(じょうとうじ)というお寺の役員さんの引き継ぎがありました。
このお寺は、「常世田薬師」と呼ばれている本尊である木造薬師如来坐像と本堂が、国と県の指定文化財になっています。
また、お寺といってもお墓がひとつもありませんので、町内会が守っているのです。

この常世田町内に住んでいる人たちの祖先は、もともと屏風ヶ浦の上に住んでいて、海蝕により土地を失い、この地にやってきたといわれています。
その昔は、「小松村」という場所にいたので、常世田町内会の人々は、今でも自分たちを「小松のもん」というように名のってます。
たしか「小松」は「駒津」という表記だったという人もいました。

住んでいた土地を失い、どういう経緯で、小松の人たちがこの地に移り住むようになったのか。
どうしてこの地が選ばれたのか、町内の人々と話をすると、いつもそう思います。
今、テトラポットが設置された屏風ヶ浦を見て、海蝕が進み、そこで生活していた人々が住む土地を奪われていたことを想像することは難しいです。
土地の成り立ち、自然環境、人の暮らし、すべてが大きく関わりを持っている。

大地の記録とともに大切な地域の記録も次世代に語り継いでもらえるように、と感じる時間でした。






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