お知らせ

銚子の夏は、涼しいか?

2013.06.06 Thursday 20:00
「銚子は、夏涼しく、冬暖かい」と聞くことがあります。涼しいとか暖かいというのは、感覚的ですが、気温を調べてみればわかるかもしれません。ここで、気温というのは、緯度・経度、標高、海からの距離、周辺の土地利用、地形、季節、日射量など、さまざまなジオの影響を受けて決まります。

さっそく、どんなジオの影響を受けているのか、気象庁のデータを拾ってきて、銚子と東京の月平均気温を比較してみました(表1)。

表1 銚子と東京における1981-2010年の平均気温の比較(単位:℃)
(気象庁ウェブサイトより)
銚子の気温

これを見ると、5−8月では、銚子の気温は、東京よりも2℃以上低いことがわかりました。一方で、12−2月では、0.1から0.5℃高くなりました。そのため、夏に東京から銚子へやってくると、涼しく感じられるのではないかということがわかりました。にこっ

蛇足ですが、銚子で猛暑日(日最高気温が35.0℃以上)を記録したのは、1887年1月以降、35.3℃(1962年8月4日)、35.2℃(2004年8月20日)、35.0℃(1978年8月24日)の3回だけでした(125年で3回です!)。にこっ

夏は、涼しい銚子で過ごしませんか。にこっにこっにこっ

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銚子の地震の頻度

2013.06.06 Thursday 12:30
銚子の地震は、どのくらいの頻度で発生しているのでしょうか?にこっ

そこで、気象庁の震度データベースより、利用できる1923年1月1日から2013年5月31日まで期間で、銚子市川口町の震度を調べてみました。

表1 1923年1月1日から2013年5月31日までの震度の統計(気象庁ウェブサイトより)(http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/shindo_index.html)
銚子市川口町震度
注)平成8年9月以前の5,6は5弱,6弱として扱っています。

表1を見ると、この期間に震度4と震度5弱を合わせると71回記録されました(震度6弱以上の記録はありませんでした)。そうすると1923年1月以降、震度4以上の地震は、約1年3か月に1度の割合で発生してきたことがわかりました。

この71回のうち、震央地名で分類すると、一番多いのが千葉県東方沖で45%、二番目が茨城県沖で32%でした。なお、この期間では、千葉県東方沖と茨城県沖を震央とする地震は、顕著な津波被害がなかったようです。


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銚子の地盤は、本当に強いのか?

2013.06.06 Thursday 12:30
銚子の地盤は強いと聞くことがあるが、本当に強いのでしょうか?にこっ

それが本当かどうか、銚子付近の過去の震度を調べてみました。にこっ

銚子付近には、銚子気象台(川口町)、愛宕山近く(天王台)、銚子市役所(若宮町)、神栖市波崎(太田)の4台が設置されています。この4台を比較するために、2007年7月3日(天王台における地震計設置の翌日)から2013年5月31日の震度の統計を調べてみました。にこっ

表1 2007年7月3日から2013年5月31日までの震度の統計(気象庁ウェブサイトより)
(http://www.seisvol.kishou.go.jp/eq/shindo_db/shindo_index.html)
銚子4地点震度表

表1を見ると、この期間に銚子市川口町、銚子市若宮町、神栖市波崎は、震度5弱以上の地震が3〜4回記録されています。一方で、銚子市天王台は、震度5弱以上が記録されておらず、ざっと見て銚子市川口町よりも震度の階級が1小さいことがわかりました。銚子市天王台は、他の3地域よりも揺れが小さいのです。その理由としては、ご存じのように、愛宕山層群(中生代ジュラ紀)の硬い岩盤が土台となっているからです。にこっ

この結果からわかるように、愛宕山付近の地盤は、川口町、若宮町、波崎よりも強いんですね。にこっ


続き▽
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